ご挨拶

岡元孝仁_一徳

おかもと自然薯農園からのご挨拶

時代の変化とともに農業の在り方も変わってきました。近年になり、ようやく食の本質である「安全」に消費者の関心が向けられ、父の理念であった「安全で新鮮な農産物を適正な価格で提供する」ということが、理解されはじめたような気がします。

私たちが幼少の頃、父は「これからは、大量生産による価格競争に日本の農家は勝てない…。」と憂いていました。
それは、「安全」より「安さ」を問われ、「品質」より「形状」を評価される時代・・・。

経済成長による大量消費のために食の本質が問われることは、少なかったようです。そのような市場に、疑問を持ちながらも父は、自らの理念を曲げることはありませんでした。
その後、食品偽装や残留農薬の問題など、メディアに取り上げられることで、食に対する関心は喚起されます。
食の安全神話は崩壊し、「安価でも安心」と、言えることはなく、消費者ひとりひとりが自ら意思をもって、選択する時代になってきたのです。

近年では有機栽培や無農薬・無科学肥料などの表記、スーパーでは生産者の顔写真などが入り、さまざまなかたちで消費者へ安全性がアピールされるようになりました。更にインターネットの普及により生産者も自らの理念や育成状況を積極的に発信することができます。生産者と消費者がつながり、互いに選択できることが可能な時代になりました。

しかし、時代は変化を続け、新たな局面を迎えています。
毎年変化する気候・環境、解決の糸口の見えない就農者の高齢化と後継者問題、耕作放棄地問題などに加えグローバル化に伴う関税の問題やドローンやAIなどによる企業の一次産業への参入など、個人の農家にとって、これまでにない転換期となっているのです。
わたしたちは、一次産業の未来を希望のあるものにしたいと思います。そして、農業の多面的な活用により、農業というドメインを越境し、社会の課題解決に貢献したい。
次世代に向けて新たな農業を確立して行きたい、と考えています。
抽象度の高いゴールを設定し、個人と社会全体の幸福を包摂し、明確な役割をもって、自らの使命を果たして行きます。

おかもと自然薯農園 代表 岡元孝仁(右)
マーケティング担当 岡元一徳(左)